月別アーカイブ: 2013年9月

会津塗手塩皿とアートのマリアージュ 大詰めです!(蒔絵編)

会期を直前に控え、塗師さんから仕上がってきた手塩皿1,000枚に、22名もの蒔絵師さん方が分担して加飾を施しています。そんな中、お邪魔した工房では、「地描き(じがき)」と呼ばれる工程の最中でした。

下絵を、手塩皿におおまかに写しとり、漆専用の蒔絵筆を使って絵柄を一つ一つ描いていく工程。

まず、地描きをします。

まず、地描きをします。

 

 

 

 

 

 

左が下絵です。右が完成品。

左が下絵です。右が完成品。

 

 

 

 

 

 

その後、漆の乾き具合を確かめながら、金・銀などの金属粉を蒔付け、定着させていきます。

作業中の作品は、蒲生氏郷公の家紋でもある「巴紋」をあしらった蒔絵。
錫粉を蒔付ける「錫絵」と呼ばれる技法を用いており、金粉や銀粉とは、又異なった表情に仕上がっていました。

こんな風にして作業しています

こんな風にして作業しています

 

 

 

 

 

 

使っているのは、こんな様々な色漆です。

 

 

 

 

 

 

たくさんの色漆を使って表現します。
多くの職人さんの手を経て、1,000枚の手塩皿が仕上りつつあります。ご期待下さい!
 


ワークショップに参加しませんか

あいづまちなかアートプロジェクトでは、会期中、様々なアートに触れ合えるワークショップを開催します。

会津塗の伝統工芸士の工房を工程に沿って見学したり、自分の自由な発想で切絵をしたり、様々な書体で自分の名前などを書いたりすることができます。

それぞれのワークショップは自由に参加できたり、事前申し込みが必要なものもあります。事前申し込みは、あいづまちなかアートプロジェクトのメールフォームから、氏名・住所・電話番号・参加人数を入力してください。先着順の受付となります。

詳細は、メニューのワークショップから、ご覧ください。


「人間国宝」室瀬和美氏の記念講演の演題を発表します

このあいづまちなかアートプロジェクトのオープニングを記念して、人間国宝である室瀬和美氏が記念講演をされます。

その演題が、「漆の美と文化」と決定しました。

氏は、蒔絵の技術で、国の重要無形文化財保持者をなられた方です。その著書『漆の文化―受け継がれる日本の美』では、蒔絵だけではなく漆文化を取り巻く環境や歴史、深い情熱を持ちながら、期されており、その将来まで言及されております。一読の価値ありです。

漆そのものの天然素材としての価値にも着目した「「TED×TOKYO2013」での講演のように、とても分かりやすく語りかけてくださいます。

10月5日をお楽しみに!


会津塗手塩皿とアートのマリアージュ 順調です!(上塗編)

塗りの最後の段階に入りました。人毛でできた刷毛で塗ります。漆が垂れないよう、乾固まで何度も上下にひっくり返しながら管理します。これで仕上がりなので、小さなゴミが付いても失敗です。塗ってしばらくして刷毛目が平らになった頃に、ゴミを一つ一つ拾い上げます。

上塗の模様

上塗の模様


新しいAIZUの美術展2013の出品者が決定しました!

10月5日(土)から始まる「新しいAIZUの美術展2013」の出品者が下記のとおり決定しました。

青山ひろゆき・稲本可文・遠藤悦史・小野仁良・小林弘和・近藤賢・齋藤ナオ・佐々木博輝・高橋克之・角田純一・沼田英恵・根本春奈・星章寛(五十音順・敬称略)

絵画、彫刻、工芸美術作品など、多彩で個性豊かな作品をぜひご覧下さい。

稽古堂写真

展覧会場の会津稽古堂


木地師の工房を紹介します

伝統工芸士の三浦圭一さんの工房2階で、出番を待つ「木地」たち。
材木は1本買い。長い年月をかけて育った木ですから、少しも無駄にはできません。だから、展示では漆をかける前の木地にも、登場してもらいます。

出番を待つ「木地」たち

出番を待つ「木地」たち


雅なコボシが届きました!

様々に絵付けされた小法師を展示する「コボシこれくしょん」に、雅なコボシが届きました。

作者は、山口純子さんです。着物風にあつらえた一閑張りには文政時代の大福帳が使われています。実際の作品は、10月5日から14日まで、會津稽古堂で展示されます。ぜひ、会場でじっくりとご覧ください。

御薬園、御茶屋御殿をバックに。

御薬園、御茶屋御殿をバックに。