つなぐメッセージ
MESSAGE
あいづまちなかアートプロジェクト実行委員会 委員長あいさつ
会津若松市長 室井 照平
あいづまちなかアートプロジェクト実行委員会 総合アドバイザーあいさつ
会津大学短期大学部 産業情報学科教授 井波 純
大矢一成 (公立大学法人 京都市立芸術大学 漆工専攻 准教授 うるし その可能性と未来)
佐藤達夫 (会津工芸新生会 会長 第56回会津工芸新生会展)
小椋大祐 (会津漆器協同組合青年部 会長 会津漆器野点茶道具制作プロジェクトと会津漆器協同組合青年部作品展)
漆器にとって「つなぐ」ことはとても重要なことで、漆器は一人でできるものではありません。
木地は素材となる木を山から切って運び出すことから始まり、製材荒型造りそして木地師による製品加工となります。
漆の木の植栽育成や、漆の採取は今も人の手で行っています。木地に漆を塗る塗師、蒔絵や沈金など装飾を行う蒔絵師、そして集荷や販売を担う問屋と全てにおいて人の手と想いでつないで皆様の手に渡ります。
それぞれその技術は師匠や親方など先人から受け継がれてきました。そのサイクルが1つとして途絶えてしまうと漆器は作れないということです。伝統工芸は存続が難しくなっていますが、次の世代に「つなぐ」ために我々は頑張っていこうと思っています。漆器はとても魅力的なものです。皆様の手に取っていただけるようその魅力を伝えていきたいと思います。
髙橋克幸 (アーティスト 髙橋克幸作品展「地球がくれたポエム」 ・子どもたちとアーティストによる特別企画「髙橋克幸絵画教室 ART-LINK-SESSION」作品展・ライブペインティング映像作品「音画 -おとえ-」)
人は一人では生きていけないことを、強く、強く、再確認させられる。
今までいかに恵まれた環境で暮していたことだろうか。
愉快な友人達、毎日の楽しいハプニングやアクシデント。人とのコミュニケーションを基に絵を描いていた私にとって、このコロナ禍に於ける自粛生活は筆の進みを遅らせた。
それでも、きっと遠くない未来、誰かに作品を観て頂ける日を夢見て、何度も何度もキャンバスに色を重ねた。そして心の底から祈る。届け!届け!繋がれ!
持田勇貴 (漆芸作家・アルテマイスター社員 新しいAIZUの美術展・あるてくり2020作品展)
コロナウイルスという歴史に刻まれる災害を目の当たりにして、様々な問いかけが行き交い変化が求められているように思います。
大きな変化点を迎えた今、芸術に何ができるのでしょうか?
芸術の本質に考えや想いを「つなぐ」といった要素があると私は思います。
せっかく深く考える機会が与えられたこのコロナ禍において、自分のこと、社会のこと、世界のことを見つめ直し、その考えや想いを芸術という手段を用いて自分を取り巻く世界へつないでいきたいと思います。
小椋 千聖 (会津学鳳高校美術部部長(2年) 若い感性から生まれた作品たち~U-18の作品展~)
私たちは美術部員として、様々な思いや願いを一本の筆にのせて表現しています。
今回の美術展には、かつて危機感なく暮らしていた私たちではなく、コロナ禍により変化した世界を感受した私たちが描いた作品が展示されます。
作品には、高校生らしい視点や感情が練り込まれています。
ぜひ多くの皆さんに観ていただき、作品から受けたメッセージを周りの人たちや世界の人たちへと繋いでいってほしいと思います。