あいづまちなかアートプロジェクトの連携イベントとして、今年も市民の皆さんと一緒に、うるし掻きの見学と下草刈りの体験会を行いました!!その様子を紹介します。
このイベントは会津漆器の原点に触れてもらうとともに、地域の森林文化の保全・伝承の重要性を理解してもらうため毎年開催しています。漆器の原点である「漆」。会津では幕末まで、漆樹が手厚く保護されていました。その後、時代の変遷とともに減少していきました。
そのうるしの木を将来につなげるために、市でうるしの植栽を行っています。
漆林の場所は、会津若松市中心部から車で30分もかからない一箕町金堀地区の市有林です。
道路から斜面を下ると、そこはうるし林。樹齢二十数年から数年の木が植えられています。
まずは、うるし樹液の採取です。うるし掻き道具の説明を聞いた後、実際の作業を見学します。見慣れない道具とはじめてみる作業に、質問が続出しました。
みなさん、興味深々の様子。漆の原点のここ、うるし林から、漆器になるまでには、たくさんの作業と人の手がかかっていることを、実感したみなさんでした。
見学の後、参加者は植えて数年の木の周りの下草を刈りました。なれない作業と起伏のある地面に慎重に作業を行いました。草に埋もれて枯れてしまう若いうるしの木がこの作業で救われるそうです。
今年の参加者は6名。みんなで力を合わせて、作業を進めました。すっかり周りをきれいにしてもらった、うるしの木。いっぱい太陽を浴びて大きくなれよ~!
歴史ある素材である漆の可能性を身近で楽しむことが出来るのが、あいづまちなかアートプロジェクト2015での会津・漆の芸術祭です。
10月一ヶ月間の会期中は、全国の漆芸を学んでいる大学や漆芸作家の作品、会津漆器の逸品など、多様な漆の魅力を会津若松市のまちなかで楽しむことが出来ます。
出展作品が決まり次第、HPなどでご報告しますので、チェックと応援をよろしくお願いします!