とまりぎ美術館で待ちあわせ

あなたにとって、とまりぎのような「居場所」はどこですか? 
とまりぎは鳥が羽を休めたり、仲間たちと交流したりする場所です。

 今回、「とまりぎ」に見立てた美術館が会津若松市内に期間限定でうまれます。美術館とは、ただ 「作品がある場所」だけではなく、作家や他の誰かと出会ったり、知らない自分に出会ったりするこ とができる場所でもあります。また、地域に根ざした様々な活動に取り組んだり、出会いや交流を創 出したりする、誰かの居場所にもなりうる場所だと思います。
「とまりぎ」になる美術館は、会期やエリアをまたぎ大きくわけて3つあります。1つ目は、作品や 関連情報が集まる「きっかけのとまりぎ」。2つ目は、ふっと一息つきながらコーヒーを飲んだり作品 を鑑賞したりできる「広場のとまりぎ」。3つ目は、市内のお店の方や、誰かと情報交換ができる「ま ちなかのとまりぎ」です。それぞれのとまりぎでは、会津にゆかりのある10人の作家と、会津若松市 の収蔵作品とのコラボレーションを、形を変えながらご紹介します。

 会津若松で日々、育まれている様々な文化、そして、ひと。自由に「とまりぎ」をめぐり、そして、 誰かと「待ちあわせ」をしてみてください。その中で、まだ見ぬ誰かやこれまで気づかずにいた何か と出会うことが、また会津の文化をつちかうことにつながっていくのではないでしょうか。多様な 「とまりぎ」が、みんなで大切なことを共有していくひとつの機会になることを願います。